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小学校受験の記録

2015秋、神奈川県下の私立小学校を中心に受験した際の記録です

受験勉強で何が大事か

学習法

5歳、6歳の子を相手に「勉強」を教えるというのは、一筋縄ではいきません。ここをおろそかにすると行き詰まるという点が次のようなものだと思います。

 

◎体験での理解(分野:推理、季節・常識)

回転図形や折り紙の展開図、紐の長さ比べや重さの理解など、小学校受験で問われる、いわゆる「推理」と呼ばれる分野は、とにかく「体験させてあげること」が大事です。これは「覚える分野」や「反射神経で解く分野」ではなく、「体験から想像できる分野」だからです。これらの分野は、何度やらせても、その段階に来ないと解けるようになりません。学力は右肩上がりの坂道ではなく、一段上ってはまた平坦を歩き、気づいたらもう一段上っているというステップ方式で伸びていくので、焦らずに構えることも大事です。それゆえ、できないうちは、ペーパーを無理矢理何枚も解かせるのではなく、実物を「見せて遊ばせて」を繰り返すことをお薦めします。

 また、季節や常識も「体験」命です。日々の散歩や外遊び、お風呂に浮くか浮かないか、影はどちらにできるのか、風が吹くとどの方向にたなびくのかなど、推理分野以上に「体験」で会得するしかない分野です。お散歩で見たお花の写真を撮って、絵に描いてみる。触ってみて印象づける。たまに過去の写真を振り返って見て復習するのも良いと思います。

 

◎体作り

「運動能力」の適切な発達は、とても重要です。運動が考査に出る学校は、動きのキレが良い子、力強さのある子は魅力が増します。そこまでではなくても、いくら小学校受験といえども受験は受験で、結局、体力はあるに越したことはありません。また、夏の暑い時期の試練を乗り切るためにも、本番の11月前後に流行る病気に負けないためにも、基礎体力がないとしんどくなります。実際11月の後半になると、インフルエンザの噂がちらほらしはじめます。ゴム跳び、縄跳び、など、ちょっとしたスペースで体力をつけられるものもあります。毎日少しずつ、場合によっては2日に一度でも良いので、ちょこちょこ体を動かせるよう時間を作ってあげる必要があります。

 

◎アイデアが浮かぶ(絵画、制作)

 絵画でも、制作でも、「こういうのを描いてみよう」「こういうのはどうかな?」など、次々にアイデアが湧く子は楽です。いわば、頭の柔らかさが問われます。この形をこの姿に「見立てて描く」という力も、条件画などでは問われます。これも結局は「体験」です。見たことのないものは描けませんし、描いて覚えたところで忘れがちになります。受験勉強をはじめても、やはり休日には遊びに行ったり、時には旅行に出かけて普段と違うものを見るなどして、「感性」を磨く必要があります。こういうのは、「面接」の受け答えにもいきてきます。最近は子供と一問一答というのではなく、「それはなぜ?」「どういうところが?」など、発展型の質問が増えていると言いますので、次々に言葉をつなげられる中身を育ててあげなくてはならないと思います。

 

◎表現力(人にわかってもらう絵・作品)

これは、言われなくても自然に出来る子と、そうでない子がいるということを、私も初めて認識しました。例えば、虫取りに行った様子を絵に描こうと思ったら、「虫取り網」と「虫かご」と「カブトムシ1匹」がわかりやすく描かれていれば、「伝わる絵」として成功します。そうしたポイントをナチュラルに理解し描ける子もいれば、野原があって木があって人がいて花も咲いているんだけれど、「虫取り網」などのわかりやすいグッズがそこにないために、「何の絵なのか第三者にはわかりにくい」という絵になってしまう子もいます。わが子は後者で苦労しました。結局、克服できないまま本番を迎えました。