小学校受験の記録

2015秋、神奈川県下の私立小学校を中心に受験した際の記録です

年長時の一年の過ごし方

小学校受験における「年長」は年中の11月からはじまります(4月に入るまでの時期は「新年長」と呼ばれます)。本番までの1年間がどんな風に流れていくのかを記します。

 

<年長(新年長〜)>

11月 

いよいよ本格的な勉強がはじまります。

とは言っても、まだまだ内容は簡単なものが多く、基礎中の基礎です。人によっては、基本クラスに加えて、志望校別の対策に特化したクラスを受講する人もいます。家庭学習を毎日1時間コンスタントにこなせるよう習慣づけをすると良いと思います。

                       *行事:七五三

12月〜1月 

冬期講習があります。

うちは最低限のみですが、受講しました。寒い時期ではあるものの、教室の先生からは、外運動をして体力作りをするよう言われました。また、お正月遊び(すごろく、かるた、凧揚げ等)を一通り経験すると良いと思います。 

                       *行事:紅葉、大晦日、

                           正月、雪遊び

2月  

一度解いた問題を復習するなど、反復を意識すると良いと思います。4月〜6月には基礎固めの時期が来るので、そこに向けて着実に歩を進めるイメージです。

                       *行事:節分

3月〜4月 

春期講習があります。

うちは、また最低限のみ受講しました。通っていた教室では受験合宿が企画され、大勢が参加していましたが、うちは参加しませんでした。合宿に参加したら合格に近づくというものでもありませんし、どちらでも良いと思いますが、参加したお子さんは皆とても楽しかったようで、わが子はうらやましがっていました。

                       *行事:ひな祭り、桜、入学式

5月  

〜本番まであと半年!〜

春期講習が終わったと思えば今度はゴールデンウィーク講習。しかし、うちはその時期の講習はあえて受講せず、家族旅行(2泊3日)に出かけました。行き先は長野。夏休み期間は講習で埋まりますから、GWは「最後の旅行のチャンス」と聞いていたためです。教室の先生からも「旅行をただの旅行にするのではなく『体験させてあげる旅』にすれば学習につながる」と言われていたためです。

                       *行事:こどもの日

6月

このあたりで「基礎固め」を強く意識して毎日の学習に励む感じです。不得意分野は焦らず「体験重視」で根気良く。親は志望校の問題傾向をしっかり把握すると良いでしょう。子どもの学習進度と照らし合わせ、弱点補強、得意分野の強化を図ります。

 

7月〜8月

夏期講習があります!スパートをかけます!

うちは、4日連続(1日約3時間)×3ターム受講+受験合宿(2泊)に参加しました。ここがいわゆる“天王山”という位置づけで、教室の先生からも「ここで頑張った子は去年も合格している。ちょっと旅行という子は・・・」などと煽られましたが、毎日の授業で手をつけられなかったプリントが、そのまま宿題扱いになることもあり、教室にいる時間以外に2時間程度の家庭学習が加わります。幼稚園は夏休みなので良いのですが、保育園は夏休みなんてありませんから、ひたすら大変です。午前:保育園 → 午後:教室 というやりくりの人もいましたが、うちは講習の日は極力保育園をお休みさせていました(そうでもしないと、学習量が確保できなかったためです)。夫と私で夏休みをバラで交互に取るなどして、なんとか家庭内シフトを組んで対応しました。人によっては(少数でしたが)、シッターさん対応のケースもありました。

                      *行事:海、プール遊び、お盆

8月後半〜9月

小学校受験では8月後半はすでに「秋」です。ここから「仕上げ」を強く意識するようになります。教室では「基礎固めは終わっていますよね?」というモードになります。うちは基礎固めが意識できないまま夏に突入し、夏はがむしゃらに目の前の課題に食いついている感じでしたので、この基礎固めがおろそかになっていることに気づき「マズイ!」となりました。

→基礎に戻る

学力の伸びもいまいちに感じましたので、教室の先生にも相談したところ、ここで一度基礎に戻るのも良いと言われたこと&小学校受験の先輩ママが以前「新年長をはじめたばかりの頃の簡単な問題に戻ると、驚くほど力がついていることに気づいて子どもも自信が持てる」と聞いていたのがこの頃の事だと思い出し、うちも、藁をも掴む思いで前年11月からの問題を消しゴムで消して解かせることをはじめました(この頃、私のお昼休みは消しゴムとの格闘。プリント20枚程度を会社に持参し、喫茶店等でお茶を飲みながら、ひたすら消しゴムで消す作業をしていました)。

半信半疑で解かせ続けてみると、まあ、苦手な問題というのは、初期から躓いていることが明々白々となり、得意・不得意が浮き彫りに。もうこの段になると、苦手なものの克服は時間との戦いになりますが、冷静になればあと1ヶ月半はあります。教室の先生の「1ヶ月で子どもはまだ伸びます」という言葉を信じて、コツコツ苦手分野を埋める作業をすると同時に、得意分野も怠らず、安定した力にしていくイメージです(うちは、左右の理解、回転図形が苦手でした。一方、お話の記憶や季節・常識は比較的得意でした)。

 

<絵画、お話作り>

絵や制作、お話作りなどは一朝一夕には上手くなりません。けれど、どうしても、教える方もわかりやすいペーパーに重きが置かれ、気づくと考査本番が目の前という時期に来てしまいます。でも、教室の志望校別講習等を受けていれば、ある程度の経験は積めているはずなので、ここから1ヶ月、これらの分野もコツコツと毎日取り組みます。うちは1日1作品(想像画や条件画、制作のいずれか)と、簡単なお話作りを1話をノルマにしたのがこの時期でした。

 

10月

神奈川の入試解禁日まであと3週間。

このあたりでは、過去問を解いたり、苦手分野を少しだけ解いたり、とにかく焦らず、でも、どこに落とし穴がありそうか、親は真剣に子どもの状態を見るようにしました。また、試験本番に合わせた生活リズムを作ることが我が家の課題で、とにかく早起きが苦手な子だったので、本当に苦労しました。家事等の削ぎ落とせる時間は極力削ぎ、「生活リズム」と「勉強時間」「運動時間」をキープすることに躍起でした。

 

そして、本番を迎えます。