小学校受験の記録

2015秋、神奈川県下の私立小学校を中心に受験した際の記録です

いつから教室に通うのか

これは人それぞれです。教室選びと同じで、正解はないと思いますが、パターンとしてはこんな感じでしょうか。

 

<年少から>

私の近しいところには年少からの人たちがいませんでしたので詳しくはわかりませんが、教室でお見かけする顔ぶれで考えると、上のお子さんがすでに私立小に通っている人がちらほら。下は下のプレッシャーがあるので、早めに対策をはじめようという方がいる感じでした。また、人気の先生のクラスにはじめから入って、年中・年長のクラスで気を揉むこと無くその先生の下で学ぶという目的もあるようです(私が通っていた教室では、新年度にどのクラスをどの先生がもつのかオープンにはされていませんでしたた)。すでにその先生の下にいれば、次にどのあたりのクラスを持つのかは声を小さくしながらも教えて貰えるので、そこにメリットがなくはないのだろうと思います。

 

<年中から>

小学校受験の準備期間は2年間あるのが理想というのを見聞きしました。妥当な線だと思います。新年長からのスタートだと、いきなりプリントを数十枚こなしていく世界に突入してしまうわけですが、年中はまだまだゆるいスケジュールのため、子どもにとっては教室が「勉強するところ」というよりも「楽しく教えてくれるところ」という印象になり、楽しみながら、自然に勉強モードに慣れていけるというメリットがあります。 

 また、引っ込み思案だったり、壁の花になってしまうタイプの子は、早いうちから集団の中で物怖じしない性格に変えていってあげなくてはなりません。なんでも最初からワーッと集団に加わり楽しめる、やってみる!というタイプの子なら問題ありませんが、わが子はまさに壁の花タイプだったので、通い始めた当初は、スキップもしない、ケンケンもしない、親の近くにすぐ戻ってきてしまうという有様。どうなることかと思いましたが、半年も経てば少しずつ積極性も見られるようになりました。これが「本番まであと1年」という状態の中だったとすると、相当わが子の性格や行動にストレスを感じたに違いありません。

 

<新年長(年中の11月)から>

対策が1年間しかなくても、受かる子は普通に受かります。特にペーパーについては、頭の良い子は、年中からやっていた子にさっさと追いつきますし、華麗に追い越していきます。ただ、難関校を狙うとなると、「図形」「四方観察」などの空間識別分野や、折り紙を切るとこんな形というような問題は、覚えるものではなく、感覚で会得していくものなので、幼い頃から積み木やパズルで遊ぶ経験を積み重ねるなどの対策が必要です。また、季節・常識の問題も、準備期間が1年だと、四季を一度ずつしか経験できず、知識が定着しにくいというデメリットもあります。教室に通うのは1年間と決めたとしても、その前にいかに家庭で下地を築いてあげられるかは意識しておいたほうが良いと思います。