小学校受験の記録

2015秋、神奈川県下の私立小学校を中心に受験した際の記録です

教室選び

教室選びについてですが、大きく分けると以下のようになります。

●大手の教室・・・ペーパー中心、学校別対策、模試、絵画や運動強化のための講習も

●個人規模の教室・・・ペーパー中心、もちろん総合的にやっているところも

●絵画制作、運動などの単科教室・・・普通の習い事ベースから、受験対策を掲げているところも

 

我が家は、そこそこ名の知れた「大手の教室」に通いました。それは以下の理由からです。

 

1.家から近かったため

 身も蓋もない理由になってしまいますが、近所に名の知れた教室があったことが受験を考えるきっかけになったくらいなので、あまり迷うことなく決めました。同じ保育園にもこの教室に通っている子が少数ながらいて抵抗がありませんでした。結果、「近かったから通い続けられた」と思います。そもそも共働きなので、平日は手も足も出ません。通えるのは土日のみ。そうはありながら、年長の夏の講習ともなると想像以上にハードだったので、家から徒歩で通える範囲で本当に良かったと思います。

 ただ、周りには電車で片道20分程度の方はざらにいましたし、極端な例では1時間かけて通っている人もいました。それは、その教室に、志望校に強い先生がいるとか、志望校向けのクラス設定があったりするためです。我が家はたまたま近所の教室が比較的規模が大きく、志望校対策もそこで取れそうだったので、その点においては悩む必要がありませんでした。

 

2.先生との適度な距離感

 小学校受験向けの個人塾など知りませんでしたので(看板等もほとんど見かけませんし)、そもそも選択肢になかったわけですが、それでも、周囲の先達の中には「大手だと細かいところは見てくれないから、少人数の教室をオススメする」という人もいて、ネットで調べたり、とある小規模教室の体験授業も経験しました。確かに1人をじっくり見てくれる良さはあると思いましたが、小学校受験なんて自分も経験したことのないもので、右も左もわかりません。大手のほうが情報が多いでしょうし、あまりディープにならずに教室と付き合えるメリットもある気がして、結論としては近所の大手を選びました。大手であれば、先生との相性が悪ければコースを変えることも可能ですし、大勢の中の1人という居心地の良さが魅力でした(思えば、自分自身が学生時代、個人塾系が向かずに、大手の予備校が好きでした。教室は親が選ぶので、これは完全に親の指向性によるものです)。

 

教室選びに王道はないと思います。結果が良ければそれで良かったと思えるでしょうし、そうでなければ逆の思いをするわけで・・・。

 

感想として・・・

<大手の良いところ>

●自分が見えやすい

・・・毎週の教室通いで、自分たちがone of them だということがビジュアルでわかる。目の前にものすごく出来る子たちがいて現実が見える。

●カリキュラムが信じられる

・・・複数の先生が問題作成に携わっており、ある程度バランスが取れる仕組みになっている。

●模試が多い

・・・試験慣れは大事。本番までの1年間で十数回の模試を受けられた。

●情報が多い

・・・出願や面接日程、面接方法、考査当日のスケジュールの組み方等、過去の生の記録が入手できる。

 

以上の理由で私は「大手」をお薦めしますが、大手の弱点もあります。なので、贅沢を言えば、大手の教室を主軸に、個人教室で補習(究極、家庭教師が良いかも)が理想でしょうか。また、志望校にもよりますが、制作の比重が高かったり、運動重視だったりするのであれば、そういう習い事系の教室を足すことも必要だと思います。

 

こういう、いわゆる「掛け持ち」は、どの程度の方がしているのかわかりませんが、確実にそういう方はいますし、それほど珍しいことでもないのかも、と思わせる程度にはいます。「大手」×「大手」という強者も実際いました。うちも、運動だけは、夏以降、約4ヶ月間、個人のコーチについてもらいました。

 

受験なんて、対策をし出したらキリがありません。あれもこれも。一方、最低限のことだけをしてサックリ合格する人もいます。正直、その子のその時点での出来によるので、一番大事なことは、親がわが子の「状態」をいかに適切に見極め、必要な対策を取っていけるかです。がむしゃらに講習を取れば良いというものではないのは確かです。